ジルベスタおばさんのお仕事 魔法の不思議雑貨

**魔法の不思議雑貨** 鉱物の森シリーズ** 


Atelier SEIでは、「鉱物の森」という古木と水晶が混然一体となった、この世ならざる領域にある不思議な架空世界を舞台にした魔法の不思議雑貨の「鉱物の森」シリーズを制作しています。 


この鉱物の森は、妖精や精霊、不思議な生き物やキノコたちが棲息している、魔法の力が存在する世界です。 


魔法の不思議雑貨の「鉱物の森」を舞台にした妖精のドアやリースなどの作品は、それぞれに小さな物語を持っていて、互いにリンクした関係性で繋がっています。



*****魔法の不思議雑貨の物語*****


「ジルベスタおばさんのお仕事」


鉱物の森に棲むジルベスタおばさん。 


彼女は年老いたハリネズミで 


ちいさな斜めに傾いだ不思議な家に棲んでいます。 


いつから年寄りなのか 誰も知りませんが 


この周辺の妖精たちが知る限り


かれこれ数百年は 年寄りのままです。



ジルベスタおばさんは 毎日小さな体で忙しく働きます。 


今日も大切なお仕事をこなします。


毎朝 鉱物の森の水晶達に 朝陽の最初の光が当たると 


ぽっちりと虹の光を宿した珠のような朝露が一粒 


水晶の先に現れます。


 


ジルベスタおばさんは その朝露を 小さなリンゴの魔法の杖を使い 


水晶の先からそっとすくい取ると 細いガラスの筒の中に落としていきます。 


やがて ガラスの筒の中は 虹の輝きを宿した朝露で満たされます。



ジルベスタおばさんが その細いガラスの筒の中に 


小さな種を一粒すべりこませると


たちまち種は成長してゆくのです。



鉱物の森の植物たちが みな虹の光りを宿しているのは 


ジルベスタおばさんのお仕事のおかげ。 


そんなわけなのです。



*****Atelier SEI*****