妖精のソード〈剣〉 魔法の不思議雑貨
**魔法の不思議雑貨**
Atelier SEIでは、クリスタルや羽、時を連想させる歯車、異界へと繋がる鍵、不思議な森のキノコ達など、魔法がかかったファンタジーな世界の不思議雑貨を制作しています。
なかには小さな物語や詩を持つものもあります。
*****魔法の不思議雑貨の物語*****
「妖精のソード(剣)」
このソードは 物質を切るためのソードではありません。
このソードの中に封印されている妖精と
取引に成功した者だけが扱う事が出来る不思議な剣。
何がこのソードで切れるのでしょうか。
・・・それは「記憶」です。
消し去りたい記憶を切るのではありません。
一番大切な「愛」に満ちた記憶を切り取り
妖精に差し出すのです。
それが妖精との「取引」の条件。
「愛」の記憶と引き換えに 人は何を得たいのでしょう。
数多くの人間が 妖精と取引をして自分の欲を満たしました。
しかし ある時 一人の青年が「取引」に訪れました。
彼の望みは 愛する人の「命」でした。
病気で余命いくばくもない恋人の命を救うことが 青年の望み。
自分の中の「愛の記憶」が全て切り取られても
愛する人の生を望んだのです。
その取引が 妖精の最後の取引となりました。
真の「愛」の取引だけが 妖精の封印を解く鍵だったからです。
・・・はるか昔の物語
今 このソードだけが この世に残されています。
このソードを光に翳すと
幾多の「愛の記憶」がきらめいて視える事でしょう。
*****Atelier SEI*****
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